あたしの好きはきっと生きてる
私は、SHISHAMOというガールズバンドがとても好きだ。
初めて知ったのはとある人のブログで、SHISHAMOの「バンドマン」が紹介されていたことだった。
追いかけてもいいですか
会えなくなるその日まで
追いかけてもいいですか
あなたの奏でるギターの音
ステージのあなたと目が合った
握手する時ぎゅっと力を
込めてくれた それだけで
もう運命を感じちゃう
あなたの作るそのメロディー
あなたの描く世界が好き
あなたがステージに立つ限り
私はあなたに通い詰め
通い詰めなの
バンドマンに恋をしてしまった女の子の歌なのだが、私はこの曲を初めて聞いた時、泣いた。
私の前の推し、まぁ今もゆるーく追っている推しは一応バンドだ。まぁ今はがっつりバンド。
推しはギターじゃなかったけれど、1つ1つの言葉が、前の推しを、苦しいほど、狂うほど運命の人と信じて疑わず、本気で恋してた私だった。
それ以来、私はSHISHAMOの曲を聞き始めた。基本私はアイドルとアニソンくらいしか聞かない人間なのだが、大森靖子とSHISHAMOだけは聞く。
そんな風に、バンドマンを聞いて涙した私が、担降り、正しくは推し変の時が来た。
ただ、疲れてしまって。そのままふわふわと好きでもなくしがみつくように好きな時期が1ヶ月くらい続いた時に、友達にアイドルゲーム勧められ、そこで今応援している彼に出会った。
そうやってひぃひぃ言いながら今好きな人を応援しているそんな日々に、SHISHAMOの「生きるガール」を聞いた。
ひとりでバスに乗って
ひとりで電車に乗って
今日も生きてる
ひとりでバスに乗って
ひとりで電車に乗って
今日も生きてるあなたがいないのに息してる
「あなたがいなくちゃ生きていけない」
その気持ちは本物だった
雨の日の河川敷
この駅で喧嘩したっけ
今日も生きてる
時々考えてしまうけど
「あなたがいなくちゃ生きていけない」
その気持ちは本物だったのに
この曲は、別れたカップルの女の子の別れた後の歌なのだけれど、私には深く刺さった。
私も、あの人がいなきゃ生きてけないと思ってた。だけど、普通に生きてて、1人でバスに乗って、1人で電車に乗って学校に向かってる。
死ぬほど大好きだったけど、死んじゃうくらい好きだったけど、結局その大好きが死んでしまったのが怖かった。
今日も世界はあなた以外の素晴らしいものを教えてくれる
その死んじゃった気持ちは本当は死んでなくてきっとどこかに浮遊してたんだと思う。
私のその浮遊してた大好きって気持ちはあの人以外の素晴らしいもの、要するに今好きな人に向かった。
きっと大好きって気持ちは誰かに興味がなくなるたび死んで、誰かを好きになる度生まれるんじゃなくて、仮死状態で生き返るんだと思う。
だから無興味になっていても、あの人が私の中にいなくても私は生きている。
私はオタクだから、一時的に仮死状態になった気持ちをすぐに生き返らせなきゃいけないって気持ちにさせられる。
多分、仮死状態のままだったらそのまま死んじゃう。この気持ちが死んだら私も本当に死んでしまう。
死ぬ気で好きでも多分人ってこういう理由で生きてんだ。
きっと何かを死ぬ気で好きになった人は、今の担当をいい気持ちで、ちょうどいい気持ちで応援できても、許容量としては、すぐに何かを死ぬ気で好きになってしまうかもしれない。
私は、今それが怖い。
「あなたがいなくちゃ生きていけない」
その気持ちは本物だったのに